チャートの動きをより分析しやすくするためのものに『ローソク足』というものがあります。
これは、テクニカル分析に多用されるのですが、1日の値動きを一目で分かるように変換した表示が、ローソクの形に似ていることからそう呼ばれます。
例えば上の図では、1日の値動きが右肩上がりの状態だったことを表しています。
このような上昇トレンドを「陽線」というのですが、1日のチャートの動きをローソク足に変換することで、陽線の流れが一目で分かるようになりました。
一方、1日の値動きが右肩下がり(下降トレンド)だった場合、その値動きのことを「陰線」とよぶのですが、これをローソク足に変換するときは、ローソクの本体の部分の色を変えることで、現在が上昇か下降かの状況をすぐに判断することができます。
時間軸の動きを知ることができる |
この『ローソク足』は1日の流れを知るだけでなく、もっと大まかな情報や、詳細情報まで一目で確認できるものでもあるのです。
例えば、「5分足」と呼ばれるローソク足では、1本のローソクが5分間の値動きを表しているものです。
ローソクの色と長さで、チャート変動の流れと、その変動の大きさを一目で見ることができます。
次に、「日足」です。
これは5分足よりも大まかに流れを読み取れる、1日の値動きが見れるようになっているローソク足です。
1日ごとの値動きを全体として見ることで、今現在がどのように方向に動いているのかを予想することができます。
さらに大きな期間を母体として現在の様子を知りたければ「週足」です。
一週間ごとの値動きを見ることができますから、大きな値動きがある周期を割り出すことで利用したり、大規模なレート変動を予想するときに利用するといいでしょう。
余談ですが、今や世界中で利用押されているこのローソク足は日本人が発明したテクニカル分析の方法のひとつです。
これらローソク足を利用することで、いろいろな時間軸を一目で見ることが可能ですから、利用しない手はありません。
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