普段日常の買い物をするときでも、品物を買うときはお金を支払います。
為替取引でも同じで、取引業者に証拠金を支払い商品である外貨を購入します。
ただ、FXの場合は実際に資金の移動は行われずに、ポジションを清算する時点で生じる、売買損益金額分のみを差額で決済します。
するとここで問題が生じます。
もし取引の際に損害生じて、お金の払えない投資家が出たりすると、信用のもとに行われる取引が成り立たなくなってしまいます
そこで、そのような問題が現れないように、お金を「証拠金という」形で担保として利用者からFX業社が預かります。
お金を担保にお金の売買を行う...。少しおかしな感覚ですが、実際に業者に預ける担保のお金は取引額の何十分の1です。
この証拠金を会社に預けた時点で、預けた証拠金に対して何十倍の取引ができるようになります。
この何十倍もの取引をできることをレバレッジといいます。

証拠金の種類 |
証拠金にはいくつかの種類があって、業者によっても呼び方はさまざまです。
業者によっては『証拠金』ではなく『保証金』と呼ぶところもあります。
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有効証拠金・実質保証金
レバレッジ倍率を算出する際の保証金で、使用中の証拠金を含め使用可能な証拠金の総額になります。
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維持証拠金・必要保証金
ロスカットが行われる金額を示したもので、ポジションを維持する為に必要な証拠金になります。
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追加証拠金
維持証拠金に対して不足分金額を示し、取引業者から追加で請求される証拠金になります。
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最低証拠金
口座開設時に必要になる証拠金で、全額を証拠金として使用することが出来ますが、口座開設費用として位置づけられています。
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証拠金残高
取引口座残高で、取引によって得た損益のうち受け渡しが完了している金額、使用中の証拠金も含まれます。
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余剰証拠金・使用可能保証金
証拠金残高のうち、使用中の証拠金を除いた金額で、新規取引を行う為に使用できる証拠金になります。
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