FXでは、通常の商品を売買する時のように、その都度金銭の受け渡しを行うことはありません。 FXで行うような決済方法を「差金決済」と言い、この差金決済が行えることにより、 少額の金額で取引を行うことが出来ます。
差金決済の仕組み |
差金決済を例をあげてに説明すると、始めに1ドル=120円のレートで「100ドル」を12,000円で購入し、レートが1ドル=140円に変動した後に 「100ドル」を再度、売ります。
この時、購入金12,000円の支払いを保留した状態で100ドルを“購入”し、その後、再度100ドルを売ります。
そして、売却金の14,000円を受け取らずに、購入金の12,000円と相殺することで、差額の2,000円だけを受け取ります。
このような決済の取り方を「差金決済」と言います。

このように、差金決済は“反対売買を行って差額分の金銭を受け渡しする”という前提の上での取引になります。
ちなみに、上記の例では、1ドル=140円にレートが変動したことで結果的に2,000円という利益が生まれましたが、 レートの変動により「1ドル=90円」になった場合、売却金は9,000円になりますが、貸借金の12,000円は 支払わなければいけないので、差額の3,000円は損失になってしまいます。
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